MetaQuest2にはアクセサリー必須?
MetaQuest2(以下MetaQuest)を買って使い始めたほとんどの人は不満を持つと思います。
それは主に以下の二つの理由によるものが多いでしょう。
- 純正ストラップの付け心地が悪い
- 近視の人は裸眼では使えない(メガネ装着でも使えるが微妙、後述します)
VRゴーグルという製品の性質上、頻繁に付け外しすることはあまりありません。少なくとも15分以上は装着することが多いでしょう。となると装着時の快適性はとても大切になってきます。
私自身上記二つの不満を今後我慢していくのは厳しいと判断し、アクセサリーを購入しようと決めました。いくつか製品を調べて比較しながら決めたのでご参考になればと思います。
純正ストラップの付け心地が悪い
多くの方が述べていることですが、やはり付け心地はよろしくないです。この製品の構造上、やはり前方に重心が偏ってしまうことが大きいと思います。ベルトを強く締めれば多少は気にならなくなるのですが、そのベルトが簡素なこともあり、今度はその圧迫感によって頭が痛くなったり気分が悪くなったりしてしまいます。
そこで考えられるのは以下の方法です。
- カウンターウェイトを後部に取り付ける
- 新たにストラップを購入する
- そのどちらも行う
カウンターウェイトを後部に取り付ける
この場合のカウンターウェイトとは前後のバランスを取るために後部に取り付ける重りのようなものを意味するようです。予算がない方は簡単な重りとそれを固定するものを百均などで調達するといいと思います。それだけでもかなり装着感が改善されます。
また、カウンターウェイトとしてモバイルバッテリーを取り付けてMetaQuestの稼働時間を伸ばすという手もあります。充電しながら使用するということは本体のバッテリーを劣化させる要因となりますので私は試していませんが、本体バッテリーでは稼働時間が足りない、という方は選択肢に入るでしょう。
新たにストラップを購入する
予算のある方はこちらもお勧めです。
幸い今ではサードパーティ製で質の高いストラップが増えてきているようです。
そこで私は最善の商品を選ぶために前提条件を設定しました。
装着の快適性はもちろんのこと、
- 後々カウンターウェイトも取り付けられる
- 後々モバイルバッテリーも取り付けられる(もしくはバッテリー付き)
- バッテリー付きの製品の場合、電源供給のオンオフが可能であること(本体バッテリーの劣化を防ぐため)
という今後の拡張性を考えた条件です。
最終的に購入した商品は一つだけですが、候補に上がった商品も含めてご紹介します。
Quest 2 Eliteストラップ
まず最初に気になるのはやはりこちらではないでしょうか。
Quest2純正のエリートストラップです。(本体付属のものとは違います。)
バッテリー付きとそうでないものがあります。
バッテリー付きのタイプではパススルー充電、つまり本体内臓のバッテリーとストラップ内臓のバッテリーを1本のケーブルでまとめて充電することができます。
また、純正なだけあってMetaQuest内の画面でストラップ内蔵のバッテリーの残量が確認できるようです。
純正ならではの機能と安心感は魅力的なのですが、前後で直線的に締め付けるだけという構造にあまり快適性、安定感が無さそうだと感じましたし、価格も高いので断念しました。
KIWI design
こちらの製品は純正のエリートストラップに近い、もしくはそれ以上の装着感があるという評価が多く見受けられます。その評価が正しければ割安にはなるので有力な選択肢となるでしょう。
なぜこれを選ばなかったかというと、やはり純正のエリートストラップと同じ理由です。前後2点で挟み込む構造は負担が大きそうなので。
次に紹介するMOMOVRはその欠点を補完した製品だと思いましたが、、今となってはこちらを選んでおけばよかったかなと少し思います。後述します。
ちなみにモバイルバッテリーを装着できる”ストラップ”が付いている製品とそうでないものがあります。
HUOFU
こちらは若干マイナーな製品かと思いますが、お勧めしている方が複数人見受けられたので候補としました。MOMOVRよりはEliteストラップ寄りの形状でしょうか。
レビュワーの方達の装着感の評価は悪く無いように見受けられます。
といってもこの製品の特徴は充電池をセットすることができ、交換もできるということです。
また、パススルー充電にも対応しているようです。
かなり有力な候補として残していたのですが、対応している充電池が”18650リチウム電池”というものであり、新品を購入して交換した際に、互換性の問題なのか機能しなかったというレビューがいくつか見受けられたので購入を見送りました。
MOMOVR(BOBOVR)※これを買いました
こちらもよく紹介されていて評判の良い製品です。
他のストラップが前後2点で挟み込むものが多いのに対して、いや、正確にはこの製品も前後2点で挟み込むのですが、MetaQuest本体部分に繋がるアームが独立しているという特徴があります。つまり本体と顔との間にあまり圧迫感を感じにくいということです。
最終的にこちらを購入したのですが、思ったよりも装着感がよくありませんでした。
というのもとにかく後頭部のベルトが滑るのです。
これは個人差になるので仕方ないと思うのですが、いわゆる欧米型の骨格(後頭部が丸みを帯びている)の方に向けた製品になってしまうと思います。つまりベルトの引っ掛かりがないと厳しいということです。
さらに他の製品よりも前頭部の固定位置が上部に来てしまうので余計に滑ります。
私はといえば絶壁とはいかないまでも平坦な後頭部をしているので、尚更相性が悪かったのでしょう。
また、後部のベルトに使用されている革は人工のものだと思いますが、これ自体もまた滑るのです。。
休憩時などに本体だけ上に持ち上げることもできるかと思いましたが、やはりその場合も後頭部のベルトがずれてしまいました。
仕方なく後部のベルトに百均で購入した重りを固定してバランスを取ることで前方に滑るのを防いで使用しています。非常に重いですが無いよりはマシといったところです。
というわけで私個人としては完全に合わなかったのですが、商品画像を確認してご自分の頭の形に合いそうであれば有力な選択肢として良いと思います。
ちなみに金額は跳ね上がりますがバッテリーが装着できるタイプもあります。カウンターウェイトとしても機能しそうですね。
ストラップを購入しカウンターウェイトも取り付ける
いうまでもなくこれが最善かと思いますが、ご自分に合ったストラップを購入し、重りもしくはモバイルバッテリーを取り付けること、もしくは内蔵されているものを選ぶのが良いと思います。
そういった意味では今回ご紹介した製品はどれも頭の形にさえ合えば後は工夫のしようがありますので、この中から選んでいただくのも良いと思います。バッテリーやバッテリーを取り付けるためのストラップが付属しているタイプも載せていますので、間違えないようにお選びください。
ストラップまとめ
いくつかストラップをご紹介しましたが、人によって合うものが違うという当たり前の結論に行き着いてしまいました。もちろん最低限の耐久性を備えていることは大切だと思いますので、ある程度認知度のある製品の中でご自分に合った製品を見つけるしか無いでしょう。
一つアドバイスをさせていただくとするならば、後頭部がいわゆる絶壁に近い方は純正のEliteストラップやKiwiDesignのストラップの様な製品の方がシンプルに前後で固定できて安定するかもしれません。
意外と自分の頭を横から見た形は知らないものですので、まずは写真や鏡で確認してみることをお勧めします。
近視の人は裸眼では使えない
MetaQuestを使用するのに必要な視力の情報を調べてみたのですが見つかりませんでしたが、0.1以下の視力である私はぼやけてとてもプレイなど出来ませんでした。
付属のメガネスペーサーを使うことで眼鏡を着けたままMetaQuestを装着できるのですが、メガネや頭のサイズによっては入らない、キツいということがあります。
私はギリギリ入りましたが圧迫感があり、更にピントの合う範囲が狭く快適ではありませんでした。
以上の理由からMetaQuest専用のレンズを購入することにしました。候補は以下の二つです。
金額にかなり差があるのですが、眼鏡を普段からかけている私としては価格の安いレンズと高いレンズの違いを普段から感じています。
また、Favotemさんの製品は0.25単位で度数を選ぶことができます(他のレンズは0.50単位のものばかり)。Nikon製のレンズだということも安心感があります。
そして最終的にFavotemさんのレンズを選びました。
注文後にメールで度数情報などを送る手間は必要でしたが、見え方もよく非常に満足しています。(眼鏡を作った際の度数情報を使いました)
眼鏡をかけずにヘッドセットを装着するだけ、というのはとても楽で、MetaQuestを使うハードルが下がったように感じます。
もう一方のレンズの評価も高そうですので、0.50刻みの度数で問題ない方や予算の無い方は試してみると良いと思います。
まとめ
本来であればMetaQuestがデフォルトの状態で装着感が良ければストラップは必要ないのですが、こればかりは今後の改善に期待するしかありませんね。PICO4も発表され、今後競争は高まっていくと思います。Meta社の次回作にも期待したいですね。
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